中国初のブロックチェーンを支援するAGVスマート搬送ロボット「小千斤」が17日、江蘇省蘇州市でお披露目された。製造メーカーによるAGVの調達は、以前は直接購入で、支払いと引き渡しが同時に行われた。ブロックチェーン技術の介入により、AGV分野で設備の購入をサービスの購入に変える新たなビジネスモデルが創出された。これはこれまでのサーバーの購入から現在のクラウドコンピューティングサービスの購入に変わったクラウドコンピューティング分野に似ている。科技日報が伝えた。
初のブロックチェーン産業用ロボットは、蘇州艾吉威ロボット有限公司(艾吉威)及び螞蟻ブロックチェーン科学技術(上海)有限公司(螞蟻ブロックチェーン)が共に開発した。艾吉威と螞蟻ブロックチェーンは同日に協力協定に署名した。双方はブロックチェーンやモノのインターネット(IoT)などの技術の自動運転フォークリフト分野における応用を共同で推進し、信頼できる設備・データに基づく新たなビジネス環境を構築する。
艾吉威の司秀芬会長は、「データ源のチェーン接続により、AGVは倉庫内を走る鉄の塊から信頼できるデジタル化資産に変わっている。こうして末端ユーザーは少ない資金でAGVを使う権利をレンタルでき、短期的な資金の支出を減らせる。これは貸し手がブロックチェーンにより信頼できる設備の実際の運営状況を知ることができるからだ。ブロックチェーン技術はデータの透明性と相互信頼の問題を解決し、複数の参加主体間の信頼コストを大幅に引き下げている」と述べた。
「設備のチェーン接続」とは、ブロックチェーンとIoT技術の融合により実物資産のデジタル高度化を行い、実体設備の全ライフサイクルの運営データをリアルタイムかつ高い信頼性でデジタル世界に反映することを指す。艾吉威が今回発表した「小千斤」は螞蟻ブロックチェーンと通信モジュールメーカーが共同で研究開発した4G通信チェーン接続モジュールを使用しており、即利用でき、電源を入れればチェーンに接続できる能力を持つ。(編集YF)
「人民網日本語版」2023年3月20日