杭州アジア競技大会まで7日で残り200日となった。国網杭州電力供給公司によると、同社は第19回アジア競技大会の100%のグリーン電力供給を保証するため、杭州アジア競技大会組織委員会、北京電力取引センター、浙江電力取引センターと提携し、複数回にわたりグリーン電力取引を行った。現在までの成約電力量はすでに約5億1100万kWhにのぼっており、二酸化炭素(CO2)排出約26万8100トンの削減に相当する。科技日報が伝えた。
杭州アジア競技大会2022は「グリーン、スマート、倹約、倫理的」という大会理念を掲げ、グリーンエネルギー供給行動に大々的に取り組む。グリーン電力取引を通じ、2022年3月からアジアパラ競技大会の閉幕まで、アジア競技大会56会場でグリーン電力が使用される。
100%のグリーン電力供給にはどのような意義があるのだろうか。浙江電力取引センターの職員は、「今大会が初めて競技として実施するeスポーツを例にすれば、8万平方メートルのeスポーツ会場で1日競技を行うと、競技及び会場の運営には約2万kWhの電力が必要になる。これは新疆哈密煙墩の風力発電機3基の1日の発電量に相当する。それに対し、かつては同じ電力を発電するには標準石炭を6トン以上燃焼する必要があった」と述べた。
国網杭州電力供給公司営業部責任者の夏霖氏は、「グリーン電力とは通常、電力生産においてCO2排出量がゼロまたはほぼゼロで、火力発電と比べ環境への影響が少ないものを指す。利用するエネルギー形態には通常、風力と太陽光がある」と説明した。
杭州アジア競技大会のグリーン電力はどこから供給されるのだろうか。これらのグリーン電力の供給源は、青海省の柴達木(チャイダム)盆地、甘粛省の嘉峪関、黄土高原などの太陽光発電もあれば、新彊維吾爾(ウイグル)自治区の哈密(ハミ)や巴楚(マラルベシ)などの風力発電もある。供給源の多くが中国古代シルクロード上にある。超高圧電線の送電により、シルクロードの風と光がアジア競技大会の明かりを灯すことになる。(編集YF)
「人民網日本語版」2023年3月10日