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2022年には中国経済の成長率は3%、米国経済の成長率は2.1%だった。昨年の中国の経済成長率は米国を上回ったが、増加した量では米国が中国を上回り、中米経済規模の開きが拡大したとの分析がある。
これについて、中国の国家発展改革委員会の趙辰昕副主任は6日に行なわれた国務院新聞弁公室の記者会見で、「経済成長率は不変価格で計算するので、相対的に客観的、かつ相対的に正確にエコノミーの成長を反映することができる。各国が国内総生産(GDP)の規模を算出する時に、用いられるのは自国通貨のその時の為替レートで計算した名目GDPであり、GDP規模の算出には物価要因が重要な影響を与えることになる」と述べた。
趙副主任は、「2022年には、米国の消費者物価指数(CPI)は8%増、生産者物価指数(PPI)は16.5%増だったが、中国の物価は安定を維持して、CPIは2%増、PPIは4.1%増だった。米国の高インフレが名目GDPの規模を大幅に押し上げた」とした。
また趙副主任は、「GDPの規模を比較するには、人民元建ての中国のGDP規模を米ドルに換算する必要もあり、為替レートも重要な影響を及ぼす。米連邦準備制度理事会(FRB)は米国内の高インフレを抑制するため、2022年に7回の利上げを行って金利を累計425ベーシスポイント引き上げ、政策金利であるフェデラル・ファンド(FF)金利は2007年以降で最高レベルに達した。米ドルの金利上昇によりその他の通貨の対米ドルレートが低下し、人民元レートもある程度影響を受け、GDP規模をドルに換算する時に一定の金額が目減りした」と説明した。(編集KS)
「人民網日本語版」2023年3月7日