広西の14歳の男の子が名門・清華大学に合格 村挙げてお祝い

人民網日本語版 2023年01月31日14:42

広西壮(チワン)族自治区の中学生・官子欽くん(14)のもとにこのほど、中国の名門大学である清華大学の合格通知が届いた。27日、官くんの自宅前では、太鼓や獅子舞でお祝いする親族や近所の人で大賑わいとなった。官くんは今年春から8年間、フィールズ賞を受賞した数学者・丘成桐(シン=トゥン・ヤウ)氏の下で学ぶことになるという。

 「数学リーディング計画」の候補に選ばれるのはどのくらいすごいこと?

昨年10月、桂林市国竜外国語学校に通う中学3年生の官くんのもとに、清華大学の丘成桐数学科学リーディング人材育成計画(以下、「数学リーディング計画」)の2023年第一陣の候補になったという通知が届いた。中国全土で候補になった学生は50人未満で、この通知を受け取った学生は春学期から清華大学で予備教育課程を受けることになる。

予備教育課程の関門を突破すると、高校入試や大学入試を受けることなく、官くんは清華大学で学部、修士課程、博士課程をエスカレーター式で学ぶことができる。同自治区から清華大学で学ぶようになった中学生は官くんが初めてのこととなる。

「数学リーディング計画」の候補に選ばれるのはどのくらいすごいことなのだろうか?「新入生募集弁法」によると、受験生は、「一次審査、総合テスト、専門テスト、体質テスト、候補認定、確認、予備教育課程」の7つの関門を突破しなければならないと規定している。

「大学入試を受けなくていい」と聞くと、「やる気が出てくる」と感じる人も多いかもしれないが、実際には、上記の7つの関門を突破するのは、入試に合格するよりも難しいといえ、本当の意味での「数学の天才」でなければチャレンジすることはできない。

丘成桐氏は、「試験のハードルは高いものの、ひっかけ問題や難問、奇問を出すことはない。それは『数学リーディング計画』の人材選出の最も重要な原則の一つだ」と説明する。

「私たちが出題するのは本当に意味のある問題、スケールの大きな数学の学科において前進できるよう学生を導くことのできる問題だ。わざと困らせるような問題に意義はなく、そのような問題は出さない。私たちが出すのは、理解している必要があることに関する問題。数学の勉強や研究において、そのようなものはたくさんある」と説明する。

中学校の教師たちは、「官くんは物静かな性格で、英語の本を読んだり、じっくり考えたりするのが好き。さらに、記憶力や論理的思考力が抜群」と、その学習能力を非常に高く評価している。(編集KN)

「人民網日本語版」2023年1月31日

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