鐘南山氏「4月末には感染がほぼ抑制されると信じている」

人民網日本語版 2020年02月27日16:14

広東省の広州市政府新聞弁公室は27日、広州医科大学で感染予防・抑制についてのブリーフィングを行い、国家衛生健康委員会ハイレベル専門家グループ長で、国家呼吸器系統疾病臨床医学研究センター主任の鐘南山氏がブリーフィングに出席し、感染予防・抑制の全体状況について次のように説明した。

感染は最初に中国で起こったが、ウイルス発生源が中国だとは限らない

感染に対する予測において、我々はまず中国について考え、国外については考慮していなかった。だが現在では国外でも感染状況が起きている。感染はまず中国で発生したが、ウイルス発生源が中国だとは限らない。

4月末には感染がほぼ抑制されると信じている

我々のチームは、伝統的予測モデルをベースにし、さらに国の強力な介入と春節(旧正月、今年は1月25日)後のUターンラッシュ分散といった影響要因を加味して、ピークは2月中旬から2月末だと予測していた。その予測通り、2月15日になると数字が減り始めた。我々は国外の権威ある予測値に近づいてきている。4月末にはほぼ抑制されると信じている。

重篤症例の致死率は一般患者の危険係数より9倍高い

輸出症例から輸入症例に転じることを防止するためには、国際協力を強化し、互いに交流し、共に経験を共有し、共同対策を確立しなければならない。早期に感染を確認し、早期に治療を行うことが大切だ。早期に感染が確認された患者は85%以上が好転するが、重篤患者の致死率は一般患者の危険係数より9倍高い。特に高血圧や心臓病、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの合併症がある患者の危険係数はそれよりも数倍高くなっている。同時に、韓国や日本の中国に対する支援を忘れてはならない。現在、韓国と日本の感染拡大スピードがやや速まっており、我々も彼らを支援すべきだ。

新型肺炎患者1人から2-3人に感染

我々は、R0値は2から3の間(つまり1人から2-3人に感染)だと判断している。重症者の感染力はそれよりも高く、軽症者はそれよりも低くなるが、感染スピードは非常に速い。我々は武漢自体で必ず抑制してほしいと考えているだけでなく、同時に全国の感染予防・抑制についても解決したいと考えている。

大企業は密集空間を分けるべき、1.5メートル以上が比較的安全

すべての工場では、上下水道ともにスムーズな状態を維持しなければならない。大企業は密集空間を分けるべきで、1.5メートル以上の間隔が比較的安全だ。(編集AK)

「人民網日本語版」2020年2月27日

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