在日中国企業協会と在日黒竜江省同郷会はこのほど、東京新宿で、長机を設え、無料でマスクを配布するボランティア活動を行った。同活動には協会のメンバーや同郷会の華僑・華人が参加し、日本の人々に対する温かい思いを伝えた。人民網が報じた。
在日中国企業協会の王家馴会長は、「中国で新型コロナウイルス感染による肺炎が発生・流行して以来、日本の政府と国民は援助の手を差し伸べ、中国にたくさんの援助物資、温かいエールを送ってくれた。恩を受ければ、恩に報いるというのが、私たち中華民族の伝統的な美徳だ。当協会と在日黒竜江省同郷会は、私たちに心からの善意を示してくれた日本の人々に恩返しをしたい。中国と日本が手を携えて共に、ウイルスと闘い、勝利することを願っている」と語った。
新型コロナウイルス感染による肺炎が発生・流行する前、日本のマスクの約70%は中国からの輸入に頼っていた。そして、日本でも今、感染が広がっているのと同時に、春の訪れとともに花粉症のシーズンとなり、マスクの需要が高まっているものの、マスク不足が深刻な状態だ。無料のマスクを受け取ったある日本人女性3人は、「スーパーやコンビニの陳列棚からマスクは消え、東京では既にマスクが手に入らない。マスクがもらえてとてもうれしい。悪いのはウイルスで、日本と中国が共に努力して、この難関を切り抜けることを願っている」と、中国に対する感謝を語った。
ボランティア参加者は、マスクを配布する前に、アルコールで両手をきれいに消毒し、箱入りのマスクを1枚ずつ包装し配布。今回、たくさんのマスクを準備したという黒竜江省同郷会の王旭光会長は、「新型コロナウイルス感染が拡大している状況下で、私たち在日華僑・華人は、プラスのエネルギーを日本の人々に伝え、ウイルスと闘いに勝利するために力を一つにし、実際の行動で共に闘いたい」と語った。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年2月26日