新型肺炎対策 日本は「危機」の中に「チャンス」がある

人民網日本語版 2020年02月25日11:10

クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」号が引き起こした新型コロナウイルスの感染拡大によって、日本は国際社会の注目する国の一つとなった。(文:厖中鵬・中国社会科学院日本研究所副研究員)

突如訪れた新型コロナウイルスの感染拡大は、日本経済の発展に少なからず影響を与えた。日本財務省が2月19日に発表した貿易統計速報によると、主要国・地域への輸出は前年同期と比べて減少した。2月からの新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大が追い打ちをかけて、日本の貿易はさらに縮小するかもしれない。生産を支える日本国内の設備投資の鈍化、消費税率引き上げによる消費の低迷、さらに新型肺炎による外国人観光客の減少によって、日本経済の停滞感が日増しに顕在化している。

新型コロナウイルスは日本にとって公衆衛生上の重大な危機だが、以下のいくつかの面で「危機」の中に「チャンス」があると言えるかもしれない。

まず、日本外交にとって転機となる。新型コロナウイルスの発生後、日本各界の中国に友好的な人々は中国に様々な物資を支援した。特に「山川異域、 風月同天(山川域を異にすれども、風月天を同じうす)」という心温まる詩句は、無数の中国人を感動させた。伝染病に国境はない。重大な公衆衛生上の安全を前に、中日が緊密に連携し合い、共に困難を克服し、ともに勇敢にこの伝染病に対処することこそが、東アジア地域の両大国として、国際社会に責任を負う行動だ。日本は科学技術と医薬・衛生分野で世界をリードする技術を有する大国として、今回の新型コロナウイルスの危機においても乱れることなく、一分一秒を争って一流の研究者を集め、新型コロナウイルスのワクチンを開発し、力の及ぶ範囲で、中国と治療の技術とノウハウを共有するべきだろう。

北東アジアの重要国として、韓国も新型肺炎の影響を免れることはできなかった。先週末、韓国では感染者が一気に398人増え、わずか2日間で195%増加した。

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