5つの省(区)が24日、緊急対応レベルを引き下げ調整すると発表した。貴州省、雲南省、広西壮(チワン)族自治区は1級を3級に、山西省と広東省は1級を2級に、それぞれ引き下げた。21日には甘粛省が1級を3級に、22日には遼寧省も1級を3級に引き下げた。
これで全国で7つの省(区)が緊急対応レベルの引き下げを発表したことになる。
「国家公共突発事態総合緊急対応マニュアル」の規定によると、突発的な公衆衛生上の事態はその性質、被害の程度、対象範囲に基づいて、特別重大レベル(1級)、重大レベル(2級)、大レベル(3級)、一般レベル(4級)の4レベルに区分される。
突破的な公衆衛生上の事態への緊急対応レベル
最高レベルの1級は、とりわけ重大な突発的公衆衛生上の事態に適用される。たとえば複数の省にまたがって原因不明の疾病が集団で発生し、拡大傾向にあるというケースや、新たな感染症または中国では未確認の感染症が発生または流入し、拡大傾向にあるというケースなどだ。新型コロナウイルスによる肺炎はまさにこのケースに当てはまる。
1月24日以降、全国各省・自治区・直轄市が特別重大レベルの1級マニュアルを相次いで発動した。発動後、省の指揮系統は国務院の政策決定・計画と統一的指揮を踏まえ、省(区・市)内の緊急対応作業を実施・協調する。
2月21日以降、7省(区)が緊急対応レベルを引き下げたことから、こうした省(区)での感染による被害の程度や対象範囲がすでに緩和・縮小したことがわかる。感染対策の統一計画のレベルもこれに合わせて引き下げられる見込みだ。
具体的にいうと、緊急対応レベルを2級に調整した場合、その省(区・市)の緊急対応作業は国務院の政策決定・計画と統一的指揮ではなく、その省(区・市)の指揮系統の統一的計画によることになる。3級では地級市(省と県の中間にある行政単位)以上の人民政府が統一的計画の責任を負い、4級では県の人民政府が統一的計画・管理を行う。
緊急対応レベルの引き下げはどのような基準に基づいて判断されるのだろうか。それは、感染状況によって判断される。
状況を整理してわかるのは、緊急対応レベルを引き下げた7省(区)は、感染状況が徐々に落ち着いており、何日も連続して新たな感染者が確認されていないところが多い。