中国、日本、韓国の主流メディア23社の代表や国際組織、文化界から参加したゲスト約60人が15日、四川省成都市で一堂に会し、3ヶ国の文化交流・連携の成果を振り返り、「新時代に邁進する中日韓文化協力」をテーマに、意見を交換した。人民日報海外版が報じた。
人民日報社の方江山・副編集長
人民日報社の方江山・副編集長は挨拶の中で、「中日韓は、文化、教育、青年、メディアなどの人的・文化分野において協力し、素晴らしい成果を挙げている。中日韓文化交流は美しい『花火』を打ち上げ、草木を成長させる春の雨のような優しい力で、互いに助け合う仲の良い隣人のような友好的な思いを伝えている。そして、中日韓の文化協力推進は、堅固な経済的下支えとなっている。三国の協力は高度化を続け、共同利益も拡大し続けており、東アジア、ひいてはアジアの発展を牽引する、最も強力な牽引力となっている」と成果を強調した。
在中国韓国文化院の韓在■院長(■は火へんに赫)
在中国韓国文化院の韓在■院長(■は火へんに赫)は、「中韓両国は、それぞれ相手国に文化院を設置し、それをプラットフォームとして両国の文化交流活動を促進している」と紹介。
中国の著名な作家・阿来さん
人民日報海外版の李舫副編集長
日本の著名な作家・夢枕獏さん
今年、2008年の四川大地震を描いた新作「雲中記」をリリースした中国の著名な作家・阿来さんが同イベントで、言葉遣いの点でセンスが光る同小説について説明したところ、日本の著名な作家・夢枕獏さんは強く共感を抱いていた。人民日報海外版の李舫副編集長は、「夢枕獏さんは、ファンタジックな作風で、私たちを中華文明が最も輝いていた時代にタイムスリップさせてくれる。彼の作品『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』(映画『空海―KU-KAI―』の原作)では、唐の時代にタイムスリップさせてくれた」と語った。
時事通信社編集局総務・解説委員の西村哲也氏
時事通信社編集局総務・解説委員の西村哲也氏は、「経済が発展し、社会が変化するにつれて、より頻繁に現代文化の国際交流が行われるようになっている。日中韓は、政治的観点や立場の点で多くの違いがあるが、私たちは、未来志向で相互理解を促進し、地域の発展と安定を保たなければならない」と呼びかけた。