商務部(省)の高峰報道官
東アジア地域包括的経済連携(RCEP)に続き、中国・日本・韓国の自由貿易協定(FTA)の交渉も今後加速する見込みだ。中国の商務部(省)の高峰報道官は14日に行われた記者会見で、「第16回中日韓FTA交渉会合が11月末に韓国で行われる予定だ。中国は日韓と共に努力して、交渉ができるだけ早く実質的な進展を遂げられるよう推進したい」と述べた。中国新聞社が伝えた。
2018年12月、中日韓の3ヶ国が交渉の全面的加速を推進することで一致し、貿易投資の自由化レベルとルール・標準をさらに引き上げると確定した。その後、3ヶ国は今年4月に第16回交渉会合を開き、物品貿易、サービス貿易、投資、ルールなどの重要な議題をめぐって踏み込んだ意見交換を行い、話し合いは積極的な進展を遂げた。
高報道官は同日に行われた記者会見で、「これまでの準備作業を土台として、中日韓3ヶ国は交渉の全面的加速の推進で共通認識に達しており、今後はRCEPを土台として、物品貿易、サービス貿易、投資自由化レベル、ルール・標準をさらに高く引き上げ、『RCEPプラス』のFTAを打ち出すことを確定した」と述べた。
中日韓FTA交渉は、中国が参加する経済規模の非常に大きいFTA交渉であり、中国の対外貿易に占める割合が最も大きいFTA交渉にもなり、今年の自由貿易区建設における注力ポイントでもある。
高報道官は、「中日韓3ヶ国の国内総生産(GDP)は世界の約5分の1を占め、3ヶ国間の経済の相互補完性は高い。中日韓自由貿易区の建設は3ヶ国に共通の願いであり、3ヶ国間の経済貿易協力の潜在力をさらに引き出し、地域内バリューチェーンの深い融合を促進し、地域経済の繁栄と一体化発展を力強く推進するものとなる」との見方を示した。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年11月18日