パキスタンのスキ・キナリ水力発電所の施工現場で28日、現地の電気技師のラシムさん(28)がトランシーバーを使い、川の対岸で埋立材料をダム口に移動するよう指示している同僚と連絡した。彼は同プロジェクトの5000人余のパキスタン作業員の一員だ。新華網が伝えた。
中国能建葛洲壩集団が建設する水力発電所プロジェクトが同日、ダムのせき止めに成功した。
同集団海外投資有限公司の林暁丹会長は取材に対し、「これは当社が初めて海外で投資・建設・運営を一体化させたプロジェクトで、当社に深い実感と収穫をもたらしている。ダムのせき止めの成功は、同プロジェクトが段階的な成果を上げていることを意味する」と述べた。
同プロジェクトはパキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州東部マンセフラ行政区にある、中国・パキスタン経済回廊が優先的に実施する重点プロジェクトの一つだ。発電所には4基のインパクト型水車発電機があり、設備容量は計874MW。2017年3月に正式に施工・建設段階に入った。契約上の工期は72カ月、投資総額は19億6000万ドル。
ラシムさんは「私は現地人で、近くのアボタバード出身だ。小型水力発電所の建設に参加したことがあるが、これほど大きなプロジェクトは初めてだ。中国人の同僚からは建設技術及び管理知識を多く学んだ。勤勉な彼らを尊敬している」と述べた。
林氏によると、「投資・建設・運営一体化」とは、プロジェクト投資、計画設計、建設、運営・維持を一体化させたプロジェクト運営モデルだ。このモデルによりプロジェクト内部の各方面の協調・統一を実現し、集団全体の実力を発揮し、プロジェクトの進捗などがスムーズになっているという。「今回は投資・建設・運営一体化モデルの成功的な実践だ。これからの作業により、同プロジェクトの期日までの稼働・発電を実現し、パキスタン社会・経済発展に貢献できる自信を持っている」。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年9月30日