中国企業トップ500社が発表 大きな4つの変化とは? (2)

人民網日本語版 2019年09月03日10:25

【大きな変化その3】分化が顕著に進んだサービス業界

06年と比べると、19年中国サービス業企業トップ500社のうち、卸売・貿易、小売り、交通運輸の三大業界は313社から199社に減り、全体に占める割合も62.6%から39.8%に低下した。一方、金融やサプライチェーンサービス、インターネット・情報サービスなどの業界の企業が日に日に力をつけ、ランキング数が59社から127社に急増し、全体に占める割合も11.8%から25.4%に上昇した。

サービス業界ではM&Aが活発で、企業が一部の地域に一層集中するようになっている。サービス業企業トップ500社のうち、144社が1056社に対してM&Aを実施した。M&Aを実施した業界は、公共事業サービス、交通運輸業、物流・サプライチェーン業界、流通・小売り業に集中しており、特に医療小売り・流通業が最も活発だった。

10年と比べると、19年中国サービス業企業トップ500社に入った広東省の企業は、28社から99社に増え、8年でその数は2倍以上になった。中国全土のシェアに占める割合は約20%に達した。一方、1位の北京と浙江省の企業の数はここ数年減少しており、最も多かった10年の75社と78社から、46社と60社に減った。

【大きな変化その4】初めて発表された戦略的新興産業リーディング企業トップ100社

戦略的新興産業リーディング企業トップ100社のトップ3は、華為投資控股有限公司、中国移動通信集団有限公司、北京京東世紀貿易有限公司だ。新世代情報技術産業を主要戦略的新興事業としている企業30社がランク入りし、最多だった。

研究開発に資金投入を増加するのが戦略的新興産業企業の共通の認識になっている。トップ100社が研究開発に投じた資金は前年同期比22%増の合わせて4384億7000万元で、平均研究開発集約度は2.55%だ。94社が特許取得状況を提供し、特許は合わせて60万7000件を取得していた。うち、発明特許が19万件で、全体の31.3%を占めた。

中国企業連合会、中国企業家協会の王忠禹会長は、「現在、世界は100年に一度の大きな変化を経験している。国際的ルールは再制定を迫られ、不確定、不安定要素が明らかに増加している。そのような背景の下、中国企業は、危機をチャンスとみなし、困難にめげずに前進し、戦略的定力、積極的な行動を保たなければならない。また、はっきりとした戦略を保ち、戦略を牽引役とし、体系的な優位性を構築しなければならない。そして、改革・革新を引き続き実施し、新たな原動力を育成し、発展させ、世界におけるレイアウトを最適化し、国際的経営能力を向上させなければならない」と指摘している。(編集KN)

「人民網日本語版」2019年9月3日

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