米が追加関税発動 アップルの複数製品も15%上乗せ

人民網日本語版 2019年09月02日10:39

米アップル社は新製品発表会を10日後に控えたタイミングで、悪いニュースを聞くことになった。9月1日より、米国は中国からの輸入品1250億ドル(1ドルは約106.2円)分に対して15%を上乗せする追加関税を発動した。アップルの「AirPods」(エアポッド)、「Apple Watch」(アップルウォッチ)、「HomePod」(ホームポッド)、ヘッドホン「Beats」(ビーツ)の一部、「iMac」(アイマック)なども対象だ。「北京日報」が伝えた。

米通商代表部(USTR)が連邦公報で述べたところによると、米国東部時間の9月1日午前0時1分より、リストに掲載された中国からの輸入品1250億ドル分に対する追加関税は、これまでの10%に15%を上乗せすることとし、1期対象製品にはスマートウォッチ、ブルートゥースヘッドホン、液晶テレビ、靴類が含まれる。製品の品目をみると、アップルウォッチとアップルウォッチのベルト、エアポッド、ホームポッド、ビーツの一部、アイマックシリーズの一部などは、いずれも追加関税の対象だ。また「iPhone」(アイフォーン)の修理・スペア部品とフラッシュメモリ用アクセサリーも対象になる可能性がある。

関税率が10%から15%に上がると、アップルは大きな影響を受けることになる。データによれば、2015年はアップルのサプライヤーに占める中国の割合が44.9%で、19年にはさらに47.9%に上昇した。

海外メディアの予測では、今回の追加関税だけで、アップルは5億ドルの損失を被ることになる。もし米国政府が19年12月15日に2期対象製品への追加関税を発動する計画を変えなければ、アップルの利益は50億ドル目減りするとみられる。

SNSではユーザーの一部から、「関税引き上げのコストが(アップル)製品の販売価格に本当に転嫁されたなら、別のブランドに切り替えることを検討する」といった声が上がる。「5G携帯電話を打ち出せなかったのに続き、アップルが関税コスト増大のせいで製品価格を引き上げるなら、中国市場シェアはさらに低下するだろう」という分析も数多くみられる。(編集KS)

「人民網日本語版」2019年9月2日

  

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