さらに、「現在、eスポーツ業界では、26万人の人材が不足しており、2020年には57万人が不足すると予想されている。例えば、弊社では、月給8千元の条件を提示して重慶で人材を募集しても、相応しいeスポーツ運営者は1人も集まらない。北京・上海・広州に出向いて誘致する以外に方法はない」とした。
〇5G普及後、eスポーツはさらに発展する見込み
計画によると、重慶交通職業学院は今年7月に学生募集をスタートする。eスポーツ学科が学生に求める条件として、同校の党委員会の段書記は、「まず、大専の合格ラインに達している必要がある。そして、合格ラインに達している受験生の中から、eスポーツ学科専攻学生を選抜する。募集予定人数は約200人」と紹介した。
学生で埋め尽くされ、ひとつの空席も見当たらない教室。
また重慶交通職業学院がeスポーツ学科を開設した背景として段書記は下記の3つの理由を挙げている。
1.現行の工学科がモデル転換に直面している。現在、AI・ビッグデータ・ゲームなどの産業が急成長しており、特にゲームが発展途上でeスポーツが競技として認められると、北京・上海・広州という発展した都市はもちろんのこと、辺境の西蔵(チベット)や新疆(ウイグル)でも、eスポーツ人口を擁するようになっている。今後、5Gネットワークが普及後、eスポーツ産業は必ずやより大きな発展を遂げることになる。
2.現在の大学生はゲームが好きなので、専門知識を学ぶ基礎ができている。
3.生活レベルが向上している現在、文化・エンターテインメントもアップグレードの必要に迫られている。eスポーツは、文化・エンターテインメントに貢献することが可能で、今後の発展潜在力は底知れない。
さらにそのカリキュラム詳細について段書記は、「eスポーツ専攻学生は、3年間で34カリキュラムを学ぶ。試験に合格すると、国家教育部が認定する「eスポーツ・管理」の大専卒業証書を取得できる。34カリキュラムのうち16カリキュラムは、毛概(毛沢東思想と中国特色社会主義理論体系概論)・体育・外国語・国語・コンピュータ・高等数学などの一般教養カリキュラムで、残る18カリキュラムには、eスポーツ心理学・eスポーツ産業分析と管理・eスポーツ産業生態・体育競技オペレーションズ・リサーチ、eスポーツ運営と計画・eスポーツクラブ管理と運営などがある。eスポーツ学科の学費は、他のほとんどの学科と大差なく、年間1万1800元となっている」と続けた。(編集KM)
「人民網日本語版」2019年6月18日