「新たな時代の新たな視点、発展の新たな構造へ共に進む」をテーマとする中日友好交流物語会がこのほど日本・大阪で開催された。広州市人民政府新聞弁公室が主催し、広州の各業界の代表と日本の友好関係者が中日の友好的往来を振り返り、素晴らしい未来を展望した。
中国の李天然駐大阪総領事はスピーチで「現在中日関係は正常な軌道に戻り、中日の平和・友好・協力事業は再出航を実現した。広東省は中国の省で経済規模が最大であり、現在建設中の『粤港澳大湾区』(広州、仏山、肇慶、深セン、東莞、恵州、珠海、中山、江門の9市と香港、澳門<マカオ>両特別行政区によって構成される都市クラスター)は世界第4のグレーターベイエリアであり、日本との互恵協力の大きな余地がある。双方がチャンスを捉え、中日の地方交流が新たな成果を得る後押しをすることを期待する」と表明した。
1979年5月、広州市は日本・福岡市と「手をつなぎ」、中国華南地域で初の国際友好都市となった。かつて両市の交流で翻訳を担当した千葉由紀子さんは1980年代に初めて福岡から広州へ渡った研修生の1人であり、以後数十年の間に両市間を何度も往き来した。千葉さんは、現在の広州には国際舞台で独特な魅力があると指摘した。
「友好的往来の物語を語ることは、日中友好の基礎を固める助けになる」。中日合作映画『空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎』を制作したKADOKAWAグループ海外事業局の垣貫真和局長は中国との物語を紹介した。垣貫氏は今回の行事を契機に、中国の出版界、メディア及び友好団体との協力を引き続き強化し、両国民に好まれる文化作品をさらに多く製作し、文化交流を促進したい考えを示した。
長年、中日各界の友好関係者は各分野で両国の交流・協力を促進するために多大な貢献をしてきた。交流会では、広州ホンダの初代社長を務めた門脇轟二氏は広汽集団常務副総経理の呉松氏と対話。門脇氏はホンダと広汽は文化的違いが異なる思考方式をもたらすことを熟知しており、率直で誠意ある意見交換が協力・ウィンウィンの秘訣であることを語った。
中日は経済的補完性が高く、新たな科学技術及び産業革命のうねりの中で、省エネ・環境保護、先端製造、財政・金融、シェアリングエコノミー、医療・介護などでの実務協力に大きな将来性がある。唯品会の黄紅英副総裁は中日友好のネット通販の物語を紹介した。昨年、唯品会は日本ブランドの商品1000種類以上を出品し、中日企業の良好な相互作用を後押しした。(編集NA)
「人民網日本語版」2019年6月17日