北京大興国際空港の飲食店の価格は「市内と同じ」になる計画

人民網日本語版 2019年05月30日10:41

北京首都国際空港ではMサイズのカフェ・ラテが、北京市内の三里屯店と同じ32元(1元は約15.82円)で販売されており、空港内の店舗と市内の店舗が 同じ質で、同じ価格であるという原則が実施されている。同空港は今後も同原則を保ち、今年9月の開港を目指す北京大興国際空港の飲食店も全面的に同原則を導入する計画だ。北京日報が報じた。

麺類1人前が78元、お粥1人前が28元といったように飲食店が高額という空港も多いが、北京ではそのような状況が過去の事となりそうだ。北京首都空港餐飲発展有限公司・質量安全部の趙楠副経理によると、首都国際空港は2008年にはすでに市内と「同じ質、同じ価格」というサービス理念を打ち出して推進している。新しく空港に出店する企業は必ず「市内と同じ質、同じ価格にする」ことが求められ、さらに、基準となる北京市内の店舗を定めて、根本的に「同じ価格」を実現することをすることを約束する書類にサインしなければならない。商品価格を変更する場合は、審査が必要となり、普段も価格の検査メカニズムが設定されている。首都国際空港のターミナルビル3棟には、飲食店が合わせて約110店あり、ピーク期の場合、1日あたりの利用者が延べ30万人近くに達する。

「同じ価格」とは、基準となる店舗を定め、その店舗と空港の店舗の商品の規格や価格を統一するという意味だ。趙副経理が見せてくれた価格基準表を見ると、首都国際空港に出店するベーカリーチェーン「PARIS BAGUETTE」を例にすると、基準となるのは望京華聯店で、80グラムのあずきバターパンの価格が10元、160グラムのチーズデニッシュの価格が15元となる。このように同じ種類の商品の規格、価格を統一していることが分かる。マクドナルドやケンタッキー・フライド・チキンなども、全ての店の商品の値段を統一するということはできないが、基準となる店舗を選び、その店舗と「同じ価格」にしなければならない。例えば、ケンタッキー・フライド・チキンの基準となるのは前門店、マクドナルドは鳥巣店となっている。

今年9月の開港を目指す北京大興国際空港に出店する飲食店も、テナント募集開始の時から、全店で「市内と同じ質、同じ価格にする」という原則を実施することを目標に掲げている。同港には、第一期に飲食店が73店、第二期に17店が出店する計画で、第一期の73店のうち、70%の内装工事が既に終了している。首都国際空港に出店しているスターバックスやマクドナルドなどのほか、外婆家、池田寿司、勝博殿、喜茶などの若者が好む飲食ブランドも大興国際空港に出店する計画となっている。(編集KN)

「人民網日本語版」2019年5月30日

  

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