29回目の「全国障害者支援の日」を迎えた19日、スターバックスは中国で初めてとなる「手話店舗」を広東省広州市にオープンさせた。中国新聞網が伝えた。
スターバックス中国の王静瑛CEOは、「現在、中国にはスターバックスが3800店舗以上展開しているが、この店が『最も静かな』店舗となるだろう。この店舗がオープンすることで、聴覚に障害がある人々が、より多く他者と交流し、自分自身を表現できる機会が生まれるよう望んでいる」と話した。
聴覚障害コーヒーマイスターと一般のコーヒーマイスターが肩を並べ、抜群のチームワークで仕事に取り組んでいる様子(撮影・郭軍)。
中国聾人(聴覚障害者)協会副主席兼広東省聾人協会会長の范宜涛氏は、「この手話店舗では、聴覚に障害があるコーヒーマイスターと一般のコーヒーマイスターとが協力して、顧客にサービスを提供する。これは、社会のバリアフリー事業発展を推進するための全く新しい試みだ」とコメントした。
店外にある日よけパラソルと店舗入り口に表示された手話マークから、店内の手話マークによる各種インフォメーションプレート、さらには聴覚障害者のコーヒーマイスターが身に着けている手話マーク刺繍入りエプロンまで、この店舗には、手話の要素とカフェ文化との融合がありとあらゆるところに満ち溢れている。
店内で顧客にコーヒーの試飲を勧めるスタバの店員(写真提供・スターバックス)。
この「手話店舗」で働くコーヒーマイスターは全員、厳しい専門トレーニングを受けており、3人の障害者社員が店の管理を担当している。このうち1人は、スターバックスに入社からすでに7年という経歴を持っており、スタバ中国初の聴覚障害コーヒーマイスターでもある。(編集KM)
「人民網日本語版」2019年5月21日