10月8日午後10時6分に「寒露」の節気を迎える。「寒露」を過ぎると晩秋に入り、二十四節気の中で、最も早く「寒」という字が登場する節気だ。「白露」が厳しい暑さから涼しさへの切り替わりの節気とするなら、「寒露」は涼しさから寒さへの切り替わりの節気だと言える。人民網が報じた。
〇寒露の過ごし方とは?
紅葉を愛でる。寒露の頃には、各地で紅葉を楽しむ習わしがあり、「紅葉は2月の花よりも紅なり」と言われるのも、この季節。ただし寒露が紅葉のベストシーズンなのは、北方地区、特に黄河以北の地方となる。
菊花酒を楽しむ。寒露が訪れる旧暦9月は、「菊月」とも呼ばれ、菊の花が満開を迎える。春・夏に満開となる多くの花々と異なり、菊は秋から冬にかけて見頃を迎え、寒さが厳しくなればなるほど鮮やかで美しい花を咲かせる。寒露は重陽節(旧暦9月9日、今年は10月7日)と近いことから、寒露に「菊酒を飲む」習わしがある地方もある。
カニを食べる。寒露の頃はかなり秋が深まっており、カニを味わうのに絶好の季節となる。ただし、アレルギー体質の人や胃腸の弱い人は、食べ過ぎに気をつけなければならない。またカニと柿を一緒に食べると、胃石ができやすくなるため、注意が必要だ。
〇寒露に気を付けることとは?
寒露を過ぎると、だんだん寒さが増していくことになる。そのため、天津中医薬大学第一附属病院栄養科の李艶玲主任は、「脚は、心臓から最も遠いところにあり、脂肪も薄いため、保温性が悪く冷えやすい。いったん冷えると、毛細血管が収縮しやすくなって抵抗力が低下し、風邪をひきやすくなる。保温性の高い靴下を履いたり、温水で足浴をしたり、マッサージをするなどして、脚の保温に努めるとベスト」とアドバイスしている。
〇寒露以降の天気は?
10日から12日にかけて、中国中東部の広い地域に強い寒気が入り込むとみられており、今週末にかけて、北方の各地では気温がまた一段と低くなるとみられている。
(編集KM)
「人民網日本語版」2019年10月8日