生鮮スーパーが伝統的な食料品市場の地位脅かす
1989年生まれの塗蓓蓓さんは今年になって自炊することにはまってしまっているという。その理由は、これまではデリバリー食品ばかり食べていたが、食材を買って、調理し、皿にそれを盛り付けるまで、全部自分でやった方が安心な上、健康的だと考えたからだという。こうして自炊を続けるうちに近所の野菜や肉などを買う小さな市場で、たくさんの知り合いもできたという。
北京のある生鮮市場(撮影・謝芸観)。
オンラインと実店舗での販売、宅配などを組み合わせた複合的なサービスを提供する生鮮スーパーマーケット・盒馬鮮生や超級物種などが台頭し、勢いのある発展を見せており、伝統的な食料品市場が競争力を失いつつあることも、否定のできない事実となっている。
北京市豊台区のある無人生鮮コンビニ(撮影・謝芸観)。
肖莧さんは毎日のように家の近くにある生鮮スーパー・小象生鮮に行っているという。肖さんがそこが好きな理由は、「清潔」だからだとし、「食料品市場のように、魚介類が売っている所が臭いということもない。生鮮スーパーで買う魚介類も、自分で料理して食べると、とてもおいしい」としている。
生鮮スーパーはアップグレード版の「露店」のような存在で、食材やサービス、顧客体験などは、食品市場よりもランクが上だ。当然ながらそれはその値段もそれなりに高いことを意味している。
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