中国第35回南極科学観測隊はこのほど、南極の氷床を観測中に、大型空港の建設に適した広いブルーアイスエリアを発見した。科学観測隊はこれについてさらに調査を行う予定だ。新華社が伝えた。
同エリアは中国南極内陸観測出発基地から南西に直線距離で約10キロ離れている。ブルーアイスがむき出しになり、その上を歩くと滑りやすい。科学観測隊員はアイスドリルを利用し、氷の厚さなどの状況について初期的な調査を行った。
中国第35回南極科学観測隊の孫波隊長によると、ブルーアイス空港は各種大型機の離着陸の需要を直接満たすことができ、かつ航空機の着陸装置を改造する必要がない。各国は現在まで、南極で8つのブルーアイス空港を建設している。
孫氏は「ブルーアイスは頑丈で重さと衝撃に強く、安定性が高い。米国のC-17グローブマスター、C-130ハーキュリーズ戦術輸送機、ロシアのIl-76輸送機、中国の運−20大型輸送機、及びエアバスやボーイングなどの超長距離商業機も、ブルーアイス空港で安全に着陸できる」と説明した。
中国は南極に4つの観測基地を建設しており、そしてもう1つの基地を建設中だが、恒久的な空港はまだ持っていない。今後の固定翼機の安全運行を保証するため、中国第35回南極観測任務には、中山基地付近での雪面空港の試験的建設が含まれる。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年12月17日
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