夏休みは毎年、観光市場のオンシーズン。中国では今年の夏休み期間中、海外旅行が大人気となっており、特に親子で海外に出かける人が一層増加している。国際商報が報じた。
海外旅行の人気急上昇中
旅行サイト・窮遊網(Qyer)が発表したビッグデータに基づく「2017夏休み期間海外旅行データ報告」は、今年の夏休み期間中の中国人の海外旅行状況と動向を分析している。報告によると、中国人の旅行への消費が増加の一途をたどり、消費観念も変化しているのを背景に、今年の夏休み期間中は海外旅行人気が際立って高まり、特に、欧州各地の安全性も高まったため、旅行者数が34.3%増加となり、海外旅行に出かけた人の44.3%を占めた。その他、海外旅行先トップ3は、日本、フランス、イタリアだった。欧州の複数の国は昨年よりランキングの順位を上げた。うち、ハンガリー、スウェーデン、デンマークは明らかに人気が高まっている。
海外旅行に出かける人の主な目的は、バケーションと避暑。ビーチリゾートで最も人気なのは、モルディブとプーケットだ。
海外旅行に夏休みを選ぶ人が依然として多い。また、有給休暇制度の実施も進み、視野を広げさせるために、子供を連れて海外旅行に出かける人も増えている。海外旅行先は日に日に多様化しており、ビーチリゾートが定番になり、中国人旅行者が少ない場所や個性的なテーマのルートなどの人気が高まっている。調査によると、人気の旅行先は米国、フランス、シンガポール、マレーシア、タイ、オーストラリア、ニュージーランド。「一帯一路」(the Belt and Road)イニシアティブや査証(ビザ)優待策などの影響から、アフリカや東ヨーロッパなども人気が急上昇しており、海外旅行の注目ポイントとなっている。
親子旅行の人気が高まる
消費が高度化しているのを背景に、子供に夏休みを利用して気晴らしやストレス解消したり、自然に触れたり、知識や経験を積んでほしいと願う人も増えている。中国国家観光局データセンターの調査によると、夏休み期間中に旅行に出かける人のうち、親子旅行が42.2%を占めている。旅行で人気なのは、親子旅行のほか、家族や親せきを訪ねる旅行、学生旅行、避暑のための田舎旅行などだ。クルーザー旅行、歴史人文博物館、海洋公園、動物園、テーマパーク、科学館なども人気だ。泰山や黄山など自然が美しい場所や故宮博物院、秦始皇兵馬俑博物館などの人文古跡、上海ディズニーランド、長隆海洋王国などのテーマパークも大人気となっている。
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