四川省アバ・チベット族チャン族自治州九寨溝県で8日夜にマグニチュード(M)7.0の地震が発生。人民網の記者は10日午前、生存者を捜索する四川省消防総隊の隊員に随行した。観光地の道路は大きく損壊し、名所の一部も損壊していた。人民網が報じた。
九寨溝景勝地入口から約15キロ進んだ所で、強大な岩が落下したため、道路が破壊され、全く前に進めない状態となっていた。また、道路脇では、最も長いところで約1キロにわたって地滑りが起きており、道路は土や大きな岩などがふさいでいた。幅10センチ以上の割れ目ができているところもあった。同景勝地内の名所の一部は、地震で橋が崩壊して水に浸かり、普段の美しさが消えていた。
火花海
九寨溝の名所の池・火花海は、双龍海と臥龍海の間に位置し、標高2187メートル、深さ9メートル。現地の人によると、同名所は、湖面に太陽が刺すと、さざ波がゆらゆらと煌くように見えるのが特徴で、火花が飛び跳ねるようなので「火花海」と呼ばれるようになったという。
今回の地震で、火花海は決壊。元々美しかった湖水の一部が干上がり、石灰化した白い底が露出している。また、観光用に設置された桟道も崩壊し、美しい景色は消えてしまっている。
震源地から約5.3キロ離れている火花海の土手も決壊し、水は干上がっている。
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