陸上競技の世界大会の砲丸投げで選手らが投げている砲丸の多くは「日本製」だ。1996年のアトランタ五輪から2004年のアテネ五輪まで、3大会連続で、男子砲丸投げで金、銀、銅を取った選手が全て日本製の砲丸を使っていた。世界トップレベルの砲丸投げのアスリートは、「日本製の砲丸はとてもミステリアスで、成績が1-2メートル伸びる」と声を揃える。高品質の砲丸のカギは絶妙な重心バランスにあるという。新華網が報じた。
驚くべきことに、アスリートらに好まれるこの砲丸は、埼玉県の小さな街工場で作られている。同じくあまり目立たない存在であるサッカーの審判が使っているホイッスルも「日本製」だ。82年のワールドカップ・スペイン大会以降、東京の小さな工場で作られているホイッスルが、公式ホイッスルとしてワールドカップで使用されている。
街工場で世界一流の製品を作れるという事実が、日本人が「匠の精神」を抱いていることの証となっている。日本人は「匠の心」をどのように育てているのだろう?それは仕事に対する情熱や敬意であり、自分や他人に対する責任を真剣に負おうとする心がその源ではないだろうか。日本人は、時には真面目すぎると感じるほど、何事にも真面目な姿勢できっちり取り組む。政府の人口統計データにおいて、1ケタ台まで正しく伝えようとするその姿勢からも「真面目さ」を垣間見ることができる。
日本人の「匠の精神」は、何事も向上に向上を重ね、一つの技を究めようとする取り組み方に表れている。報道カメラマンにとって、カメラのシャッタースピードやピントがどれほど合うかは非常に重要な要素で、それが事件やニュースとなる一瞬の出来事を捉えることができるかを左右する。フィルムを使っていた時代であっても、デジタルの時代であっても、キャノンと二コンは終始この2点を極めようと努力を続けている。各国のプロの報道カメラマンのほとんどがこの2社の製品を愛用しているのはそれが理由だろう。
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