国務院の李克強総理は5日に人民大会堂で開幕した第12期全国人民代表大会(全人代)第5回会議で政府活動報告を行い、今年の中国の国内総生産(GDP)成長率、消費者物価指数(CPI)の上昇率、雇用、個人所得など各方面の発展目標を提起し、9分野に分けて2017年の重点活動任務を発表した。
【数字からみる今年の新目標】
▽GDP成長率6.5%
今年の発展の主要目標は、GDP成長率を6.5%前後とすることで、実際の活動の中でよりよい結果を勝ち取ることを目指す。
▽CPI上昇率3%
CPI上昇率を3%前後とする。
▽雇用1100万人
全国の新規就業者数を1100万人以上とし、登録失業率を4.5%以内にする。
▽エネルギー消費3.4%削減
単位GDPあたりのエネルギー消費を3.4%以上削減し、主要汚染物質の排出量を持続的に低下させる。
▽赤字率3%
今年の赤字率を3%と設定し、財政赤字は2兆3800億元(1元は約16.5円)で、前年より2千億元増加するとみる。このうち、中央政府の財政赤字は1兆5500億元、地方政府の財政赤字は8300億元と見込む。地方特別債は8000億元とし、地方政府の借換債を引き続き発行する。
▽減税3500億元
通年で企業の税負担を3500億元前後、企業からの費用徴収を約2000億元、それぞれ削減する。
▽支出削減5%
各級政府は日々引き締めを堅持し、中央政府部門は率先して引き締めを行い、一律に5%以上の削減幅で一般会計の支出を削減しなければならず、「三公経費(海外出張費・公務接待費・公用車経費)」の増加を決して認めてはならず、より多くの資金を捻出して減税・費用削減にあて、支出を抑えて国民を豊かにするという正道を堅持しなければならない。
▽M2を12%に
今年の広義マネーサプライ(M2)残高と社会融資総量残高の増加率をいずれも12%前後とする。
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