模型車の開放的な車掌室
香港鉄路有限公司南港島線の開通記念式典が19日、香港南港島線海洋公園駅で行われた。28日より南港島線東区間で正式に運行開始となる。同線の開通により、香港18区全てが鉄道路線でつながれたことになり、南区市民の外出の利便性が高まった。中国科技網が伝えた。
中国中車長客股フン公司(フンはにんべんに分)が自主開発・製造した南港島線用地下鉄車両は、中国が初めて正式に運営するGOA4(Grades of Automation 4)クラスの全自動運転地下鉄車両で、同社のレール交通設計・製造においてまた新たな進展を見せたことになる。
南港島線の全線で10本(30両)の列車が運行する。列車は3両編成で、ステンレスA型車両を採用。運行中の最高時速は80キロ。列車は自動的にスリープモードを解除し、運行し、故障診断を行い、車両を洗浄することができる。全線に金鐘駅、海洋公園駅、黄竹坑駅、利東駅、海怡半島駅の5駅を設ける。全長は7キロ、片道11分。車両のデザインは香港南区の「沿海の里」の特色に合致する。車体は銀色で、表面に鏡としても利用できる面をつけることで、ドアと窓を一体化させている。これに上部の赤いラインが加わり、シンプルで鮮やかなコントラストとなっている。車掌室がないのが最大の特徴で、両端に開放的な空間を増設することで、乗客が特別な乗車体験を楽しめるようになっている。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年12月22日
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