自動で前進しカーブを曲がり、障害物を避け登坂する自動運転車が昨夜、北京動物園を訪れた。これは北京聯合大学が開発した自動運転パトロールカーで、近日中に天壇公園のパトロールにも使用される予定。1年内の量産化を目指している。北京日報が伝えた。
この車は「小旋風」という名で、色はホワイト、高さは2メートル以上、前後に2座席設置されている。小旋風がパトロール中、ルーフに取り付けられた赤外線カメラは築山、林、動物エリアの映像を撮影し、これをリアルタイムで管理人のパソコンに伝送する。このパソコンは車の「最強の脳」であり、カメラとレーダーがキャッチした情報がここに集まり、読み取り・分析・処理される。パソコンは運転手のようにパトロールカーに指示を出し、障害物回避、カーブ、加速、停車、Uターンなどを促す。車の正面にはレーザーレーダーが取り付けられており、飛行中のコウモリのように前方の障害物・歩行者・建築物などの情報を探る。レーダーの上にはカメラが取り付けられており、同じように距離を測定し道を調べることができる。
しかし北京聯合大学の劉元盛教授は、パトロール中に些細な問題が生じたと話す。動物園の道路のそばには築山、林、建築物など遮断物が多いため、電波が届きにくい。電波が途切れると、レーダーのみで道を調べなければならず、スピードが落ち、時おり道路上のブロックなどにぶつかる。研究者は今後、これらの問題の解決策を探る。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年6月15日