夫婦が長年一緒に暮らしていると、顔がだんだん似てくると言われるが米国ミシガン大学の研究でそれが証明された。同大学は、夫婦1568組を対象に調査を実施し、結婚20年以下でも、50年以上でも、研究対象となった夫婦の顔は確かにだんだん似てくることが分かったという。参考消息が伝えた。
台湾地区の東森新聞雲(ETtoday)のサイトの報道によると、同研究結果は、同大学社会研究所のポストドクター・シャノン・メヒアさんが米国老年学会の年次総会で発表。数十年一緒に暮らしている夫婦は、肝臓の機能やコレステロール値、握力などが驚くほど似ていたとしている。
メヒアさんは、「老化は、夫婦が共に経験する過程。同じ環境で暮らし、そこで一緒に何かを評価したり、決定を下したりする。そのような過程で、二人は生理的にも、心理的にも似てくることになる」と分析している。
言い換えると、夫婦は同じライフスタイルであるため、体重や食事の内容、睡眠時間、表情、しわまで似てくるのだ。例えば、配偶者の影響でタバコを吸うようになったり、お酒を飲むようになったり、逆に、煙草を吸わなくなったり、お酒を飲まなくなったりすることもある。また、一緒にトレーニングをしたり、ジョギングをしたりする夫婦もいる。
米国の有名な心理学者ロバート・ボレスワフ・ザイアンスもかつて、類似した研究を行った。ザイアンスは、夫婦の新婚当時と、結婚25年後の写真を比較し、幸せな結婚生活を送っている夫婦ほど、顔が似てくると分析。「2人がいつも一緒にいると、相手の表情をまねる。どちらかがいつも笑っていると、もう片方も口元にも笑いじわができる」と指摘した。
メヒアさんは、「パートナーを探す時、自分と同じ民族、教育程度、年齢、さらに同じ経験を持つ相手を探す傾向がある」と分析している。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年6月12日