中国科学技術大学生命科学学院医学センターが発表した情報によると、同校天然免疫・慢性疾患重点実験室の金騰川氏が率いるチームは、金属イオンがNS3ヘリカーゼを活性化させる分子メカニズムを解明した。同研究は金属イオン「NTP」がNS3ヘリカーゼを活性化させるアロステリック効果に初めて構造的証拠を提示し、ジカ熱治療薬の開発に詳細な構造情報を提供した。同成果は学術誌「核酸研究」に掲載された。新華社が伝えた。
ジカ熱は新生児の小頭症やギラン・バレー症候群といった神経系統の変化を引き起こすため、世界的に注目されており、今年2月には世界保健機関(WHO)によって「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」とされた。しかし現時点では、ウイルス感染を予防し対抗する効果的な薬は開発されていない。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年10月18日
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