▽快適さが一番大事
海外旅行の経験が蓄積されるのにともない、中国人観光客の旅行に対する考え方や旅行スタイルがますます洗練されてきており、旅行でどんな楽しい体験ができるかに注目する人が増えている。携程が発表した情報によると、中国人観光客が出発に先立って考える要因で43.4%の人が「快適さ」がを挙げ、初めてトップになったという。以下、「安全性」、「楽しさ」、「買い物の利便性」、「グルメ」などが続いた。
今年の「五一」連休には、有名観光地はどこも人が一杯で、十分に楽しめないことから、空いている観光地に人気が集まった。観光の専門家は、「空いている観光地は人が少なく景色が素晴らしく、旅行に快適さを求める観光客ほどこうした場所を選んだ」と話す。
中国人観光客はホテルに対してますます多くを要求するようになり、ホテルのサービスや施設が評価基準の1位と2位に並ぶ。携程のデータでは、「五一」連休には中国人観光客の海外高級ホテルの予約率は平均73.5%に上り、前年同期比約15ポイント上昇した。シンガポールを訪れた観光客では91.6%が高級ホテルを選び、澳門(マカオ)では84.3%、プーケットでは74.1%に上った。
旅行の重要な交通手段は航空機で、観光客の多くが価格だけでなく出発・到着時間、機種、機内食などにも注目するようになった。便の選択では安さを求めて早朝便や深夜便を選ぶということをしなくなり、大きな機体のゆったりしたハイクラスの座席を選ぶ人が増えている。観光の専門家は、「中国人観光客の多くが快適さを求めて、自分が乗る飛行機の細かいところに、たとえば荷物に関するルールや機内食の評価などに注目するようになった」と指摘する。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年5月3日