中国商用飛機有限責任公司が12日に発表した情報によると、大型旅客機C919の静止試験用の機体(01号)がこのほど、同社の総組立・製造センター浦東基地から、中国航空機強度研究所上海支部に移された。これはC919の静止試験が正式に始まったことを象徴する。新華社が伝えた。
静止試験は、航空機の研究開発における重要な地上テストだ。航空機の飛行中の空気動力、エンジンの推力といった積載およびその他の環境条件をシミュレートし、様々な圧力を受ける航空機の構造や部品などの強度・剛性および応力・変形の分布状況を研究する。試験用の機体が飛行に必要な構造の強度を満たせば、航空機の飛行安全を保証する重要な根拠になる。
C919静止試験には、機体の加圧静止試験、吊り下げ静止試験などが含まれる。初飛行前に、計13種の全機積載制限テストを実施しなければならない。また計画によると、C919は初飛行前に、飛行制御、配電系統、電源系統のテスト、全機システムの調整などを終えなければならない。規定によると、初飛行前に客室サービスや航行許可の手続きなどを行わなければならない。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年4月13日