生きている間に死の全過程を体験できるなんてあなたは想像できるだろうか?先祖を祭る中国の伝統的な祭日「清明節」(今年は4月4日)、死亡体験館が上海で正式に一般公開を開始した。
この「生命との対話、死との握手」という体験式空間ではハイテクを駆使し参加者に「死のリハーサル」体験を提供する。
体験館には全部で10の空間があり、それぞれの空間の最多収容人数は12人だ。体験者らは12ラウンドの心理ゲームに参加し、ディスカッション、ディベート、投票などの方法を経て最終的に1人に絞られる。最後に残った1人は「無常の門」を越え、「ゼロに帰る」過程において模擬火葬炉に入り「再生」するまでの死と生まれ変わりの過程を体験する。
「醒来」は生命教育に従事する非営利団体で、おもな役割として4D死亡館を担っている。体験館は最初ホスピスケアから作られており、チャリティーのはずだが、オープン後に444元(約7600円)の入場券を徴収していることで多く人の議論を引き起こした。創始者の一人である莫里斯氏はこのことに対してチャリティーは無料ではないとし、「私たち一般的なカウンセラーは、ちょっと経験があるならば1時間400~600元(約6840円~1万260円)のカウンセリング料がかかる。私達の1ヶ月の運営コストからすると、このように価格を設定することで収支バランスを維持する必要がある。なぜなら私達が毎日応対する人の数はほんの24人に限られているから」と話す。(編集JK)
「人民網日本語版」2016年4月6日