葬儀場は人生という旅における終着駅として、人々からは神秘の場所として見られている。先祖を祭る中国の伝統的な祭日「清明節」(今年は4月4日)を目前に控えた3月29日、福建省福州市初の葬儀サービス公開日に人生の終着駅である葬儀場を取材してきた。
午前8時半、公開日に集まった各界の人々は続々と同葬儀場に到着、葬儀場側も葬儀を営むのに必要な流れをメディアの記者や市民参加者に向けて開放した。そのうち故人の身体を清める場面をデモンストレーションした際には多くの人々から関心を集めた。身体を清める際は故人を入浴させて身体を清め、整髪や化粧を施すことが含まれている。遺体化粧室では納棺師が遺体に化粧を施していた。職員は取材に対し、「遺体を整える上で、およそ1時間ほどかけて防腐措置、衣服着用、化粧、整髪など一連の流れを行なう」と話す。
その後、場内の一団が葬儀会場で葬儀の儀式をデモンストレーションした。同時に、葬儀場は納棺室、慰霊室、告別会場、メインロビーなどあらゆる場所を開放し、葬儀の流れと儀式を市民に解説した。
火葬炉は名実とも「人生の終着駅」となる。職員が木棺を火葬炉に向けて送り出し、遺族はこの場所で故人と最後の別れを行なう。
主催側は、「『公開日』という形を通して、葬儀のサービス内容、流れを公開し、標準的費用や葬儀政策などを公開することで多くの人の誤解や偏見を解消し、葬祭業のありのままの姿を知ってもらいたい」している。(編集JK)
「人民網日本語版」2016年3月30日