湖北省に住む馬輝開さん(男性)は16日、仕事を放り出して武漢市中心病院に駆けつけ、2回目の身体検査を受けた。この検査で問題なければ、彼が提供した造血幹細胞は、太平洋を越えて米国に届けられ、白血病を患う14歳の少年に移植される。中国新聞網が報じた。
「どこの国の人であっても、その人が必要とするなら、私は喜んで提供したい。愛に国境はない」-馬さんは16日、このように話した。
今年36歳になる馬輝開さんは、湖北省黄石市陽新県白沙鎮下畈村に住んでいる。2004年、中国造血幹細胞ドナーバンクに登録した。今年3月14日、中華骨髄バンク湖北支バンクの職員が馬さんに連絡を取り、米シアトルに住む14歳の白血病を患う少年への初回骨髄移植に成功したと告げた。
馬さんには、7歳の娘と4歳の息子、2人の子供がいる。「普段、子供がちょっとした病気になっても、親の私は心配でたまらなくなる。米国の男の子は、重い病を患っている。家族はさぞ心中穏やかではないだろう。だからこそ、私は彼に骨髄を提供したい」と話した。