2010年10月1日に打ち上げられた月探査機「嫦娥2号」を覚えているだろうか?嫦娥2号は使用寿命を過ぎた今も飛行を続けている。全国政治協商会議委員、嫦娥1号衛星システム総指揮・チーフデザイナーの葉培建氏は1日、嫦娥2号はすでに太陽系の小惑星になり、太陽の周りの楕円形軌道を周回していると述べた。新華網が伝えた。
葉氏は、「嫦娥2号は優れた能力を示している。2020年頃に地球付近に戻る見通しだ」と話した。
中国の月探査事業は、「周回」「着陸」「帰還」の3ステップに分かれる。嫦娥2号は嫦娥1号の予備機だった。嫦娥1号が月周回に成功すると、嫦娥2号は論証を経て、嫦娥3号の月面着陸に向けた事前調査や技術試験を行う衛星として打ち上げられた。
この5年以上に渡り、嫦娥2号はどのような快挙を成し遂げたのだろうか?
嫦娥2号は2010年10月1日に打ち上げられ、世界初の解像度7メートル以下の全月面写真を取得した。嫦娥3号の一部の重要技術を検証した。追加任務において、世界で初めて月周回軌道からL2点への飛行を果たした。地球から約700万キロ離れた小惑星「トータティス」の近距離探査とフライバイを実現した。観測データによると、嫦娥2号の宇宙探査距離は、2014年中頃の時点で1億キロを突破した。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年3月2日