今年の中秋節の前後、月面ローバー「玉兎号」の微博(ウェイボー)公式アカウントが100字以内の情報を投稿すると、3000回以上の転載、2000件以上のメッセージ、6000回以上の「いいね!」を記録した。月上陸から約2年が経つ今も、中国初の月面ローバーは人々の注目を集めている。月探査機「嫦娥3号」首席科学者の葉培建氏は27日、玉兎号は2013年12月14日の着陸からすでに月で最も長く稼働している探査機になったと述べた。新華網が伝えた。
無限に広がる宇宙を見据えつつ、中国の宇宙事業関係者は設定した日程表に基づき、次の目標に向かい前進している。葉氏によると、中国は2016年に宇宙実験室「天宮2号」、有人宇宙船「神舟11号」などの宇宙機の打ち上げを予定しており、宇宙ステーション建設前の準備作業を進めている。2017年頃に打ち上げを予定している月探査機・嫦娥5号は、「周回・着陸・帰還」の最後の段階である、「帰還」の任務を担う。
葉氏は、「嫦娥3号の予備機である嫦娥4号は、周回・着陸・帰還と分けて考え、新たな取り組みをさせるべきだ。約2年間の論証を経て、嫦娥4号は月の裏側に軟着陸し、月の裏側を初めて訪れる宇宙機になる。同時に1基の通信衛星を打ち上げ、地球と月の通信を実施する」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年10月29日