この2日間、杭州にある茅以昇(土木工学者、橋梁専門家、教育者)の旧居が芸術喫茶に変身を遂げたというニュースが、ネット上で物議を醸している。茅以昇の旧居は、杭州市で初めて認定された歴史建築物で、銭塘江大橋を設計・建築したことで知られる茅以昇は、しばしの間、この建物に住んでいたことがある。浙江日報が伝えた。
茅以昇旧居は、灰色のセメントと煉瓦でできた2階建ての建物。中国式と欧米式がミックスされた一戸建てで、1930年代に建設された。その後長年の歳月を経て、2004年に「杭州市歴史建築物」に認定された。建物の前方には、同じく市が認定した歴史建築物の南山路206号と206-1があり、これら3棟がひとつの「ベルニーニ」タイプの芸術・生活館を構成、今年の春節(旧正月。今年は2月8日)前にプレオープンした。
〇飲食店の営業は違法ではない
杭州市歴史建物保護管理センターによると、茅以昇旧居は個人の所有物であるという。また、「杭州市歴史文化都市エリア・歴史建築保護条例」第40条では、「保護の条件を満たす場合に限り、歴史建築物の合理的な利用が認められており、保護責任者に対してその建物の一般開放を奨励する」としていることから、茅以昇旧居が芸術・生活館として開放されることは、決して関連規定に違反する行為ではないという。