筆者の娘はこれまで日本と中国の小学校の両方を経験してきた。どちらが良いかと聞かれれば、答えは「それぞれに優れた点がある」という。かばんを例に挙げると、明らかに中国の子どものかばんの方が軽い(日本の場合ランドセル自体が重い)。一方冬休みは、日本の小学生の方が比較的楽だろう。(文:薩蘇。環球時報掲載)
日本の学校は冬休みに宿題を出さないと思っている人がいるが、それは日本の小学校教育に対する誤解だ。実際、日本の小学校ではこれまでもずっと冬休みにも宿題は出されているし、現在中国でも見られるようになった印刷の綺麗な楽しみながら学べるような教材は、日本に学んだものといえる。違いをいうなれば、中国の小学生の冬休みの宿題は往々にして国語と数学、外国語といった科目が主で、量が多く、さぼると先生に叱られる。一方日本は量が少なく、仮に子どもにそれをやり終える興味がなかったとしても、先生がそれをとがめることはない。日本の小学校で冬休みの宿題を提出しなかったために罰を受けた、なんていう話は聞いたことがない。しかし、提出すると先生から大いに褒められる。