江蘇省ラジオ・テレビ総局が製作したテレビドキュメンタリー「外国人から見た南京大虐殺」(全10回)が7日から中国中央テレビ(CCTV)と江蘇衛星テレビで放送されるのを前に6日、プレミアが南京で開催。江蘇省宣伝部の王燕文部長が出席し、南京大虐殺の生存者代表や南京大虐殺史研究専門家、中国や海外の学生代表らに同ドキュメンタリーの映像資料を贈与した。同ドキュメンタリーは江蘇公共•ニュースチャンネルや教育チャンネル、国際チャンネルなどでも、13日に迎える2回目の国家追悼日に合わせて放送される。中国江蘇網が報じた。
同ドキュメンタリーは、証言や体験、南京大虐殺という残虐な事件を研究する外国人の視点などに基づいて製作された。当時、南京にいて事件を目の当たりにした西洋人や日本の戦争における悪行を勇気を持って反省する元日本兵、歴史の真相を積極的に探求する日本の市民、歴史学者の視点から、当事者の証言や体験のほか、文献などを通して、歴史を振り返り、真相を明らかにしている。7つに分かれた製作グループは約半年かけて、米国や日本、ドイツ、デンマークなどに足を運び、南京大虐殺を経験した外国人の家族を訪ねた。
専門家は、同ドキュメンタリーは歴史的意義あるほか、現実的な意義、史料価値もあると評価している。事件を経験した西洋人の視点から南京大虐殺をテーマにしたドキュメンタリーが製作されるのはこれが初めて。客観性に富み、歴史の真実が反映されている。
「人民網日本語版」2015年12月8日