日韓両国は中国の隣国だ。中国国内旅行のコストがますます高まる一方で、クオリティは低いままという状況の中、日韓旅行がブームになったのも偶然ではない。爆買いは、日韓旅行ブームに伴って出現した付属現象に過ぎない。また、中国人の日本旅行は、数字的にはそれほどの規模ではない。今年の春節期間中に日本を訪れた中国人は45万人。一方、中国国内のほぼ全ての省では、訪れた観光客の数が500万人を越えていた。1000万人を超えた省も11省あった。観光客の消費額を見ると、日本の60億元(1元は約19円)という数字は中国の多くの省と比べると少ない方だ。四川省、江蘇省、山東省、安徽省、遼寧省の観光収入は100億元を突破している。つまり、爆買いという現象を、我々はもっと冷静に見る必要がある。
このほか、日本の商品価格やショッピング環境も爆買いの理由になっている。日本で爆買いをするほとんどの中国人は、衝動的ではなく理性的に消費している。彼らは以下のような点を考慮して購入しているのだ。
○消費環境、ショッピング環境が中国よりも良いかどうか。
○商品価格が中国国内よりも安いかどうか。
○品質とサービスが中国国内よりも優れているかどうか。
○人民元と日本円の為替相場がどのような水準にあるか。
これらの要素を総合的に考えれば、日本で爆買いする理由があることに気づく。これは愛国か否かとは直接的には全く関係の無いことだ。