オーストラリア連邦議会上院で9日、中豪自由貿易協定(FTA)関連議案が審議・可決された。同案は、先月22日にすでに下院で可決されており、今回の上院での可決によって、中豪FTAがオーストラリアの立法機関で正式に認められたことになる。中豪FTAは今後、中国の立法機関で認可された後、ただちに発効可能となる。新華社が伝えた。
オーストラリアのアンドリュー・ロブ貿易投資大臣は、「オーストラリア政府は、我が国にとって最大の貿易相手国である中国と取り交わしたクオリティの高い協定を年末までに発効できるよう、努力を重ねてきた。本日上院で可決されたことで、重大なステップを乗り越えたことになる」とコメントした。
ロブ大臣は、野党・労働党が関連議案を支持したことについて評価すると同時に、与党・野党ともに自由貿易の原則に賛同するという一貫した立場にあることを強調した。
労働党はかつて、オーストラリア人労働者の利益が損なわれる恐れがあると懸念し、中豪FTAおよび関連文書における労働市場開放に関する条項について反対する姿勢を表明していた。与野党は先月21日、オーストラリア現地の労働者の就業の機会を保護することで、意見の一致を見たことから、労働党はただちに中豪FTAの締結を支持する立場に転じた。
中国・オーストラリア両政府は今年6月、FTAに正式に調印した。FTAは、両国の立法機関による認可を経て発効される。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年11月10日