▽医師の往診、法的にはグレーゾーン
「中華人民共和国執業医師法」第14条では、医師は登録後、医療・予防・保健機関において、登録された業務地点・種類・範囲に基づき、関連する医療・予防・保健業務に従事することができると規定されている。
北京市非公立医療機構協会の趙錫銀副会長兼秘書長は、「中国には現在、家庭医に関する法律規定がない。医療機関で働く執業医師は、医療機関で医療に従事することができるとされているが、患者の家に行って診察することが合法かどうかについては、法的にはグレーゾーンと言える。社区(コミュニティ)の医療機関の医師が、同機関が管轄するコミュニティ内の患者の自宅で診察することは、法に準拠したやり方だ。しかし、滴滴出行の往診サービスに参加しているのは、全てがコミュニティの医師とは限らない」と指摘する。