2015年10月15日  
 

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外交部、第2回中日ハイレベル政治対話について

人民網日本語版 2015年10月15日11:16

 楊潔チ国務委員に同行して第2回中日ハイレベル政治対話に出席した外交部(外務省)の孔鉉佑アジア局長が14日、今回の対話について説明した。人民日報が伝えた。

 13日の第2回中日ハイレベル政治対話で、楊国務委員は日本の谷内正太郎国家安保局長と戦略的観点、大局的観点から中日関係や関係する問題について率直かつ誠意ある、踏み込んだ意見交換を行った。中国側は中日関係の発展に関する立場と主張を全面的に明らかにし「現在中日関係は全体として改善傾向を維持しているが、敏感で複雑な問題が依然際立っている。日本側が前向きな対中政策を遂行し、中日間の4つの基本文書を基礎に去年双方が発表した中日関係の扱いと改善に関する4つの原則的共通認識をしっかりと実行し、両国関係における重大な問題を適切に処理することを希望する。中国側は日本側と各分野の交流や協力を強化することも望んでいる」と表明した。

 楊国務委員はいくつかの重大な問題について中国側の原則的立場を明らかにした。歴史問題について楊国務委員は「この問題は中日関係の政治的な基礎に関わる。日本側が『歴史を鑑として未来に向かう』精神に基づき適切に処理することを希望する。中国側は『南京大虐殺文書』の世界記憶遺産への登録申請を日本側が妨害したことに強い不満を表明する。日本側が侵略の歴史をしっかりと直視し、深く反省し、実際の行動によって国際社会の信頼を得るよう要求する」と述べた。

 軍事・安全保障問題については、日本の新安保法案可決について厳正な立場を表明。日本側に対して、歴史の教訓を汲み取り、時代の潮流に沿い、平和的発展を堅持し、地域の平和・安定にマイナスの事をしないよう促した。

 東中国海問題については「中日双方は常に中日関係の大局と両国の共通利益に着眼し、相互信頼の強化、溝の管理、協力の促進に努めるべきだ」と強調。釣魚島(日本名・尖閣諸島)や東中国海の問題における原則的立場を重ねて表明したうえで「中国側は領土主権と海洋権益を断固として維持すると同時に、対話を通じて問題を適切に管理・解決することも望んでいる」と述べた。

 南中国海問題については「現在南中国海情勢は全体として安定しており、南中国海の航行と上空飛行の自由はいかなる影響も受けたことがない。中国政府は国際法に基づき各国が南中国海で享受する航行と上空飛行の自由を確保することを一貫して主張する。中国側は日本側が南中国海問題において、地域の平和と安定に利するようしっかりと言動を慎むことを希望する」と指摘した。(編集NA)

 「人民網日本語版」2015年10月15日

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