インペリアル・カレッジ・ロンドンの科学者が発表した最新の研究結果によると、頭皮に微弱な電気ショックを与えることで、船酔いを解消できるという。英デイリー・メール紙の記事を引用し、中国青年網が伝えた。
科学者によると、酔いは移動中に耳と目が受け取る乱れた情報により引き起こされる。船やジェットコースターに乗ると、10人中3人はめまい、深刻な吐き気、冷や汗といった症状を引き起こす。頭皮に微弱な電気ショックを与えることで、脳の運動の信号を司る部分の活動が抑制され、脳が受け取る乱れた情報が減少し、運動症状の問題の発生を防止できる。この研究成果は、学術誌「Neurology」に掲載された。
研究を担当した、インペリアル・カレッジ・ロンドン医学部のQadeer Arshad氏は、「5−10年内に、薬局で船酔い防止の装置を販売できるようになるはずだ。これは背中の痛みを解消する経皮的末梢神経電気刺激(TENS)装置と似ており、電流が非常に弱いため、短期的な使用で副作用が生じる心配はない」と話した。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年9月29日