8月の「科学のデマ」が、本日発表された。シアン化ナトリウムで毒の雨が降る、メガネをかけると近視が進行するなどが入選した。人民網が伝えた。
1.シアン化ナトリウムで毒の雨が降る?
噂:2015年8月12日に天津市の爆発事故が発生すると、中心エリア内で保管されていた危険化学物質のシアン化ナトリウムが注目を集めた。「北京・天津市民は雨に濡れないよう要注意。雨に含まれるシアン化ナトリウムが毒性を持つ」という情報が、ネット上で広く伝わった。
真相:シアン化ナトリウムは固体の劇毒で、水に溶ける。しかしシアン化ナトリウムは通常の環境において気体にならず、大気中に入り風によって拡散することはない。ゆえに大気中のその他の成分と混合し、毒の雨になる可能性はない。事故周辺地域で「シアン化ナトリウムの毒の雨」が降る心配はない。