この夜、観衆の中に小規模な合唱団が来ているのを見つけた。彼らの一部は紅軍の子孫で、団員の一人である劉さんという女性は取材に対し「今日は招待を受けて公演を見に来ました。実はもう一つ目的があります。それは大門高子さんに会いたかったのです。もともと、大門高子さんは日本の紫金草合唱団の創設メンバーの一人で、かつて南京大虐殺の史実に基づいた「紫金草の物語」を制作しました。十数年来、紫金草合唱団は毎年自費で中国の南京市、北京市、上海市などで公演を行なっています。ある年、この合唱団が北京を訪ねた際、私のグループと忘れられない合唱、交流イベントを行ない、別れの際にはお互いに贈り物を交換しました」と語った。また劉さんは平和を愛する民間の友好団体の間でこのような交流イベントを行なうことは非常に有意義なことだという。仕事の関係である日本人の友人としっかりと友情を結んだ。「彼らはみんな非常に友好的で、日本人に対しての評価は一概には語れないです」と続けた。
「前事の忘れざるは後事の師なり」(以前にあったことを忘れないで心に留めておけば後で何かする時のよい手本となる)。日本の「再生の大地」合唱団は中日友好の強い願いを心に秘めながら平和への追求を歌声に乗せ、歌声で中国人民抗日戦争ならびに世界反ファシズム戦争勝利70周年の偉大な瞬間を記念する。今回のイベントは中国国際放送局主催、中日友好協会共催により、国内の学術界、研究機関、交流機構の代表ら約500人が公演を鑑賞した。(編集JK)
「人民網日本語版」2015年9月3日