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中国帰国者 戦後70周年記念公演会 日本で開催

人民網日本語版 2015年08月27日11:01

 

特集:国境を越えた人間愛 中国残留日本人孤児

中国残留孤児らによる「中国帰国者 戦後70周年記念公演会」が8月26日、埼玉県で開催され、800人あまりの日本市民が訪れた。その約半数は日本各地から駆けつけた残留孤児とその家族だ。残留孤児は日本の敗戦後、実の父母と生別または死別し、中国の養父母に引き取られた。彼らは中国の養父母に大きな恩を感じ、中国を第二の故郷と考えている。

▽日本政府は残留孤児に一度も謝罪を行っていない

公演会は2部からなり、第1部は写真、映像、芝居などの形で残留孤児のあゆみを紹介。第2部は残留孤児および家族による舞台だった。朗読劇「孤児の涙」、舞踏劇「中国のお母さん」、合唱「私の故郷」などが行われ、心のこもった熱演に、観衆は心を打たれた。

第二次世界大戦時、日本の開拓団は逃避行を続ける途中で、産着姿の乳児を道路に置き去りにしていった。赤ん坊の泣き声に気づいたある中国人女性は、声を頼りに居場所を探し、雪の中で、寒さに顔を真っ赤にした赤ん坊を発見した。その女性はいとおしむように赤ん坊を抱き上げ、「さあ、家に帰ろう!私たちの家に、、、」と語りかけた--。これは朗読劇「孤児の涙」の一幕だ。この場面に、多くの観衆が涙を流した。

「孤児の涙」の脚本家の一人、中国帰国者・日中友好の会の宮崎慶文副理事長は「今年1月から脚本執筆に取り掛かり、5月から練習を始めた。孤児たちは真剣にリハーサルを重ねてきた。物語をより上手く表現し、より良い舞台効果を出すために、プロの指導も受けた。この劇が日本の人々に共感されることを望む。過去の戦争を忘れてはならないということを訴えたい」と語った。

宮崎氏によると、「孤児の涙」の上演は、日本政府に戦争責任を訴える目的もあるという。残留孤児の経験した悲しみと苦難は全て侵略戦争によるものだ。日本政府は戦後70年間、数十年にわたって中国に置き去りにされた孤児に一度も謝罪を行っていない。日本政府は戦争法案を強制採決し、日本は再び戦争の岐路に立たされた。「この劇を通じて、人々に残留孤児の悲惨な体験を覚えてもらいたい。戦争の悲劇が二度と起こらないことを祈る」と宮崎氏は語る。


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