米国道路安全保険協会(IIHS)はこのほど米国で2008年から11年に起きた自動車事故の死亡率報告書を発表し、死亡率が高い19車種を明らかにした。統計データによると、上位3車種は起亜の「リオ」、日産の「ベルサ」セダン車、ヒュンダイの「アクセント」ジープ車だった。「広州日報」が伝えた。
▽ブランド:シボレーが最多 トヨタはゼロ
統計データによると、19車種のうちシボレーが9車種を占め、フィアット クライスラーが2車種、日産が3車種、ヒュンダイ、ホンダ、フォードがそれぞれ2車種、マツダと起亜がそれぞれ1車種だった。米国メーカーが10車種と半分を占めた。IIHSの「最も安全な車種ランキング」常連のトヨタは、今回も優れた成果を上げ、1車種も名前が挙がらなかった。
▽車種:小型乗用車が最多 安全性能の低さが原因
車種別にみると、最も「危険」なのは乗用車で、19車種中14を占めた。スポーツ用多目的車(SUV)とピックアップトラックとミニバン(MPV)が各1車種。乗用車のうち小型車が11を占め、この数に驚きの声が上がった。
分析によると、小型車が危険な原因として、安全装備が中型・大型車ほど充実していないことが主に挙げられる。コストの制限があるため、特に低装備の標準価格車は受動的な安全装備が非常に「簡潔」で、能動的な安全装備はさらに少ないため、交通事故が起こると、乗っている人は十分に保護されず、負傷する事態に至りやすいという。
IIHSもこの問題を認識しており、2015年の「トップレベル安全性評価プラス」の車種選定の中で、車両の安全性にこれまでより高い要求をうち出し、各種の衝突テスト評価で「優秀」の判定を得るだけでなく、衝突防止用の自動ブレーキを装備することを条件に加えた。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年8月24日