「私に取材を申し込む記者はたくさんいる。だが、ここ数年、私が受ける攻撃も強くなっている」-森村誠一氏は、日本を代表する推理小説家だ。氏が執筆した「人間の証明」が映画化され、同作は中国に最も早く輸入された外国映画のひとつとなった。中央テレビ(CCTV)網が報じた。
当時、常石敬一という大学教授が、森村氏を探し当てた。常石教授は研究を通じ、日本は生物化学研究分野で世界でも最先端レベルにあった事実を突き止めた。だが、さらなる調査を経て、教授は、「日本の研究成果は、旧日本軍が第二次世界大戦中に実施した生体細菌実験によって得られた結果である」という衝撃の結論に達した。
旧日本軍による犯罪を暴露するため、常石教授は関連する著作を出版したが、誰も買わなかった。そこで彼は森村誠一氏に連絡を取った。このような経緯から、森村氏はサスペンス作品の執筆に取り掛かり、「苦痛に満ちた」創作活動に入り、ノンフィクション3部作「悪魔の飽食」を完成させた。