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建川博物館館長「平和のために、戦争を収蔵する」

抗日戦争勝利70周年インタビューシリーズ第7期

人民網日本語版 2015年08月21日08:41

 成都市中心部から車で約1時間半ほど離れた大邑県安仁鎮に、民間投資額最多、建設規模・展示面積最大、収蔵品数最多の民間博物館、建川博物館集落がある。集落の敷地面積は約33ヘクタール、建築面積は10万平米に及び、収蔵品は800万点余りに達する。「抗日戦争」、「民俗」、「革命時代」、「震災救助」の四大テーマを中心に30もの博物館が立ち並び、巨大な博物館群を形成している。

 四大テーマのうち最も人気が高く、観光客が最も多いのが「抗日戦争」をテーマにした博物館だ。「中流砥柱館」、「正面戦場館」、「フライング・タイガース奇兵館」、「不屈戦争捕虜館」、「川軍抗日戦争館」、「抗日戦争老兵手印広場」、「中国抗日壮士群塑広場」といった展示館と屋外展示エリアがあり、展示品の90%が日本から集められたものだ。さらに、日本の犯罪行為を紹介する「日本中国侵略犯罪行為館」は日本の著名な建築家、磯崎新氏によって設計されている。展示品から建築物に至るまで、両国有識者のあの歴史への反省の念が込められている。

 なぜ民間博物館がこれほど大規模な抗日戦争文化財の収蔵をしているのか。その背景にはどんな物語が秘められているのか。中国人民抗日戦争ならびに世界反ファシズム戦争勝利70周年を迎える今年、人民網記者は建川博物館集落を訪問、館長にそうした疑問をぶつけた。

「平和のために、戦争を収蔵する」という設立理念

 「平和のために、戦争を収蔵する。未来のために、教訓を収蔵する。安寧のために災難を収蔵する。伝承のために、民俗を収蔵する」その理念の中には館長の「平和への思い」が貫かれていた。軍人家庭に生まれた樊建川館長は、父に語り継がれた戦争の記憶やその人生に触発されて「戦争を収集する」ことへの興味を強め、十数年にわたり、戦争の記録を留めることが館長の人生における重要な一部となった。


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