「世界500社番付」のうち、営業利益率が最も高い業界を、皆さんは推測できるだろうか?人民日報海外版が伝えた。
首位に立ったのは建築・農業用機械(26.4%)、続く第2位は繊維・織物産業(25.17%)だった。一方、中国500社番付のうち、これら2業界に属する企業の利益率はわずか3%ほどだ。
また、世界500社番付のうち、業界の平均利益が最も多いのはどの業界だろう?
やはりトップは建築・農業用機械で、企業1社あたりの平均利益は165億1600万ドル(約2兆円)と、中国銀行業の平均利益をはるかに上回った。また、驚くべきことに、世界500強企業のうち、アパレル企業の平均利益は、中石油、中石化、中海油の「中国三大石油企業」の平均利益を凌いでいた。
22日に発表された「中国企業500強・中国製造業企業500強分析報告」で明らかになったこれらのデータは、多くの人にとって驚きの数値であったに違いない。同じ製造業で、なぜこんなに大きな格差が生まれるのだろうか?
中国企業連合会研究部の繆栄・副部長は、「世界規模で見ると、中国の製造業は、決してそれほど大きくも強くもない。製造業が再び、グローバル経済競争における重要産業となりつつある状況のもと、製造業のグローバル・バリュー・チェーンにおいて中国が有利な地位を占めることを望むならば、『革新』を最優先としなければならない」とコメントした。
〇先進国への「先端製造業の国内回帰」と発展途上国の「中末端争奪」との狭間に立たされる中国
「2015年中国企業500強」リストが公開されると、まだ健在している「メイドインチャイナ」にホッと一安心した人も多かったであろう。中国500強企業に入選した企業のうち、製造業企業は、数量・規模ともに昨年をやや上回った。